障害ある人が描くアート作品、売り込んで回る会社 収入を作家に還元

 大阪の会社が、障害があるアート作家の作品を売り込みに回っている。めざしているのは、作家たちが対価を得ながら活躍できる仕組みづくりだ。 描いた絵がラッピングされた軽トラックの前に立つ野口毅さん(右)と「カポノジーコ」代表 [...] The post 障害ある人が描くアート作品、売り込んで回る会社 収入を作家に還元 appeared first on Japan Today.

障害ある人が描くアート作品、売り込んで回る会社 収入を作家に還元

 大阪の会社が、障害があるアート作家の作品を売り込みに回っている。めざしているのは、作家たちが対価を得ながら活躍できる仕組みづくりだ。

写真・図版
描いた絵がラッピングされた軽トラックの前に立つ野口毅さん(右)と「カポノジーコ」代表の福田純平さん=2025年6月7日、神戸市灘区大石東町2丁目、松浦祥子撮影

 軽トラックの車体に飾られた赤、青、黄がせめぎ合うように塗られたエネルギッシュな抽象画。ダイハツ工業が手がける移動販売向けの貸し出しトラック「Nibako(ニバコ)」をアピールするための絵で、兵庫ダイハツ販売の担当者は「目を引くデザインで、多くの行き交う運転手や通行人がじっと見てくれる」と、手応えを感じている。

 描いたのは神戸市に住む野口毅さん(36)。自閉症があり、人とのコミュニケーションは苦手だが、幼い頃から絵が得意で「絵をずっと描きたい」と言う。定期的に個展も開いている。

 その絵を売り込んだのが、大阪市中央区の障害者アートライセンス事業を手がける会社「カポノジーコ」だ。障害のある人が制作したアートを企業の商品に活用してもらったり、プリント版をカフェやオフィスなどに貸し出したりしている。

 野口さんは、契約する20人…

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