金正恩氏、関係冷え込む中国をなぜいま訪問? 背景と狙いを解説

2019年6月21日、平壌を訪れた中国の習近平・国家主席(右)と歩く北朝鮮の金正恩総書記。朝鮮中央通信が配信=ロイター  北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が6年ぶりに訪中することが28日、発表された。背景には、米国 [...] The post 金正恩氏、関係冷え込む中国をなぜいま訪問? 背景と狙いを解説 appeared first on Japan Today.

金正恩氏、関係冷え込む中国をなぜいま訪問? 背景と狙いを解説
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2019年6月21日、平壌を訪れた中国の習近平・国家主席(右)と歩く北朝鮮の金正恩総書記。朝鮮中央通信が配信=ロイター

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が6年ぶりに訪中することが28日、発表された。背景には、米国とロシアとの外交をにらんだ中朝両国の思惑がある。

  • 金正恩氏、6年ぶり訪中へ 9月3日の戦勝記念式典出席を中国が発表

 朝鮮中央通信は28日午前、金氏の訪中を公表した。北朝鮮が最高指導者の外遊を事前に公表するのは異例だ。9月3日に北京で予定されている抗日戦争(日中戦争)勝利から80年の記念式典を盛大に開催したい中国に対する配慮とみられる。

 中国の習近平(シーチンピン)国家主席と金氏の関係は過去、浮き沈みを繰り返した。金氏が2012年に行った核実験で中朝関係は長く冷却化した。18年から19年にかけての米朝協議の際、習氏と金氏は関係を修復し、首脳会談を繰り返した。22年春に北朝鮮が核実験の動きを見せると、関係は再び冷却化。両国は昨年を「中朝友好年」と定めたが、首脳会談は実現しなかった。

北朝鮮に対する米国の影響力拡大を懸念

 ところが、今年1月に第2次…

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