「運のいいことに能登で地震」発言、鶴保参院議員「配慮足りず」謝罪

会見で謝罪する鶴保庸介参院議員=2025年7月9日午前11時8分、和歌山市の和歌山県庁、松永和彦撮影  自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市での参院選の自民候補の応援演説で、昨年1月の能登半島地震をあげて「運の [...] The post 「運のいいことに能登で地震」発言、鶴保参院議員「配慮足りず」謝罪 appeared first on Japan Today.

「運のいいことに能登で地震」発言、鶴保参院議員「配慮足りず」謝罪
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会見で謝罪する鶴保庸介参院議員=2025年7月9日午前11時8分、和歌山市の和歌山県庁、松永和彦撮影
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 自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市での参院選の自民候補の応援演説で、昨年1月の能登半島地震をあげて「運のいいことに能登で地震があった」と述べた。鶴保氏は9日に記者会見を開き、この発言について「被災地への配慮が足りなかった」と謝罪し、発言を撤回するとした。

 鶴保氏は8日の応援演説で、都市と地方に拠点を置く「二地域居住」について述べるなかで「運のいいことに能登で地震があった」と発言した。地震をきっかけに二地域居住が進展したという趣旨の説明だったとみられる。

 二地域居住をめぐっては、地方への人の流れを生むことなどを目的として、昨年11月に「改正広域的地域活性化法(二地域居住促進法)」が施行された。

 鶴保氏は9日の会見で、演説での発言は「被災地の利便向上を目的とした行政上の暫定支援措置が、二地域居住の促進のための複数住民登録への道筋となることを表現する」趣旨だったと釈明。「言葉足らずであったと同時に、被災地のご苦労を考えると例示として出すにも適当であったかどうか、深く考えなければならない。陳謝の上、撤回させていただきたい」と述べた。

 議員辞職や離党については「現状、そこまでは考えていない」とした。

 鶴保氏は8日深夜にも自身の発言についてのコメントを発表し、「能登地方が被災したことを運良くなどと思った発言ではない」「被災者への配慮が足りず、言葉足らずであったことを深く反省し、陳謝の上、撤回させていただきます」としていた。

 鶴保氏は1998年の参院選に和歌山選挙区から初当選し、5期目。沖縄北方相などを歴任した。

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