第5回倒壊した校舎、燃えさかる街… 11歳の少年が見た二つの「地獄」

つむぐ 被爆者3564人アンケート 愛知県の男性(91)  「11歳の少年が、2度も地獄を味わった。あの惨状は、言葉じゃどうにも表現できないよ」  愛知県に住む男性(91)は、広島と長崎で原爆の被害に遭った「二重被爆者」 [...] The post 第5回倒壊した校舎、燃えさかる街… 11歳の少年が見た二つの「地獄」 appeared first on Japan Today.

第5回倒壊した校舎、燃えさかる街… 11歳の少年が見た二つの「地獄」

つむぐ 被爆者3564人アンケート 愛知県の男性(91)

 「11歳の少年が、2度も地獄を味わった。あの惨状は、言葉じゃどうにも表現できないよ」

 愛知県に住む男性(91)は、広島と長崎で原爆の被害に遭った「二重被爆者」だ。3500通を超す回答があった「被爆80年 全国被爆者アンケート」でも、二重被爆者と回答したのは2人だけだった。

写真・図版
広島と長崎で二重被爆した経験を語る男性=愛知県内、溝脇正撮影

【3社合同企画】つむぐ 被爆者3564人アンケート

原爆投下から80年。朝日新聞、中国新聞、長崎新聞の3社は合同でアンケートを行いました。被爆者たちが私たちへ託した言葉をみる。

 男性は長崎市出身。三菱造船所に勤めていた父が広島に転勤になり、1943年から広島市南観音町(現・西区南観音町)の社宅で暮らした。翌年に父が出征。母が働きながら男性ら4人の子どもを育てた。

 その日、いつものように40分ほどかけて学校に向かっていた。途中、友だちの家で話し込んでしまい、遅刻しそうだなと思っていた時だった。

 突然、光が目に入り、吹き飛ばされた。無我夢中で学校にたどり着くと、校舎は倒壊し、校庭には多くの児童や先生が倒れていた。恐ろしくて、門をくぐれなかった。

 近くの川へ行くと、ぼろぼろ…

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