奇跡の急成長は社員の4割占める外国人 「安い労働力としてでなく」

談笑するスズキハイテックの鈴木一徳社長(右)、社員のマズムダル・ソウラブさん(中央)とイモン・エムディさん=2025年7月30日、山形市銅町2丁目、斎藤徹撮影  外国人を大勢採用して業績を伸ばしている企業が、山形市にある [...] The post 奇跡の急成長は社員の4割占める外国人 「安い労働力としてでなく」 appeared first on Japan Today.

奇跡の急成長は社員の4割占める外国人 「安い労働力としてでなく」
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談笑するスズキハイテックの鈴木一徳社長(右)、社員のマズムダル・ソウラブさん(中央)とイモン・エムディさん=2025年7月30日、山形市銅町2丁目、斎藤徹撮影

 外国人を大勢採用して業績を伸ばしている企業が、山形市にある。会社を訪れると、「多文化共生社会」につながるたくさんのヒントがあった。

 スズキハイテック(山形市銅町)は、メッキ加工を手がける創業111年の老舗だ。自動車や半導体部品、精密機器などの表面処理加工を請け負い、航空宇宙や医療分野にも貢献している。

 2024年度の売り上げは、約47億円。19年度の約11億円から、5年で4倍に増えた。鈴木一徳社長(54)は「この奇跡的な急成長は、外国人社員がいなければ成し得なかった」と語る。

 社員数は約260人。このうち113人、約4割が外国出身だ。内訳は、バングラデシュ63人、ネパール42人、フィリピン4人、インドネシア2人、モンゴル1人、ボリビア1人。高度専門職や技能実習、特定技能などの在留資格で働いている。

 外国人材を積極的に雇用し始めたのは15年から。この年に社長を継いだ鈴木さんがメキシコでの合弁会社運営や中国企業との取引に必要だと、日本語を話せる外国人材を求め、山形大の留学生だったボリビア人と中国人を迎えたのが最初だ。きちんと教育すれば戦力になるとわかり、以降は毎年のように外国出身の社員を採用している。

 19年からは、技能実習生の雇用も始めた。出身国の政府と協定を結んだ監理団体「国際人材育成機構」を介し、インドネシアやバングラデシュから志の高い人を雇い入れてきた。「なぜこの会社で働きたいのか、どんな将来像を思い描いているのかを面接で尋ね、明確なビジョンを持っている人の採用を心がけている」と鈴木さんは話す。

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 その1人が、バングラデシュ…

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