再び崩れゆくフランス ニューヨーク・タイムズコラム

再び崩れゆくフランス ニューヨーク・タイムズコラム
写真・図版
フランスのナントで2026年11月3日、学校環境の改善を求める全国規模の封鎖・抗議行動の一環として高校生と大学生が行ったデモで、フランス国旗を掲げる参加者=ロイター
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

ブレット・スティーブンス

 米国のリベラル派は、自分たちが米国で実現したい社会のモデルとして、しばしばフランスに目を向けてきた。国民皆保険、低料金の保育、学費を抑えた大学、手厚い労働者保護、不可侵ともいえる社会保障、高い税率、グリーンエネルギーへの大規模投資、多文化社会における世俗主義の共和国、抑制された国防予算、経済成長は緩やかだが、人生を楽しむ喜びに満ちている。

 長い間、そのモデルは現実味があるように思われていた。だが、もはや、そうではない。

 最近フランスで起きている出来事は何か。悪化する学校教育に抗議する学生デモが、悪化する経済状況に対する大規模なデモへと発展し、さらに国家そのものに対する暴力や暴動へと変わった。その規模はここ何年も見られなかったほどだ。しかも、これらは大統領選を控える中で起きている。選挙では、ジャンリュック・メランション氏率いる極左勢力と、マリーヌ・ルペン氏率いる極右勢力が対決することになるかもしれない。これは国が崩壊しかけているかのような光景だ。

■崩れるフランスの「約束」…

The post 再び崩れゆくフランス ニューヨーク・タイムズコラム appeared first on Japan Today.