他者を理解する技術「エンパシー」 社会の分断を越える演劇教育の力

「シンパシー」から「エンパシー」へ
■theLetter配信記事
この記事は、執筆者プラットフォーム「theLetter」で2026年11月6日に配信されたものです。
私が暮らす兵庫県豊岡市では、市内30のすべての小中学校で「演劇的手法を使ったコミュニケーション教育」を実施している。すでに全校実施を開始してから10年近くが経過し、いわゆる非認知スキルのうちでも協働性、やり抜く力、メタ認知能力などの数値が向上していることも実証されてきた。
学校での「演劇教育」というと学芸会などを思い浮かべる方が多いかもしれない。しかし現在、大きな広がりを見せているのは、ワークショップ型と呼ばれる、子どもたちが創意工夫をこらして劇を創り、その場で発表していくような形式の授業だ。
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かつて演劇教育は情操、豊かな感性などを育てるものとされてきた。次には表現力を養うという目的がそこに加わった。しかしいま主流となっているのは、演劇的手法を使ったコミュニケーション教育であり、そこで求められるのは合意形成能力や他者理解が主だ。
ここで言う他者理解とは主に…
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