イラン核施設「完全破壊」ならず? 米バンカーバスターの効果に疑問

大型地中貫通爆弾バンカーバスター「GBU57」。米空軍提供=AP  米国がイランの核開発計画を阻止するためとしてイランの核施設3カ所に対して行った空爆をめぐり、トランプ大統領は「主要な核施設は完全に破壊された」と強調した [...] The post イラン核施設「完全破壊」ならず? 米バンカーバスターの効果に疑問 appeared first on Japan Today.

イラン核施設「完全破壊」ならず? 米バンカーバスターの効果に疑問
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大型地中貫通爆弾バンカーバスター「GBU57」。米空軍提供=AP
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 米国がイランの核開発計画を阻止するためとしてイランの核施設3カ所に対して行った空爆をめぐり、トランプ大統領は「主要な核施設は完全に破壊された」と強調した。だが、トランプ氏が主張するほどの効果があったのかを疑問視する指摘が米メディアで相次いでいる。

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 作戦の焦点となってきたイラン中部フォルドゥの核施設について、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は22日、米軍の空爆により深刻な被害を受けたものの、完全には破壊されていない、とイスラエル軍が初期評価をしていると伝えた。イスラエル当局者は、イランが事前にウランなどを別の場所に移動させたとみているという。

 核兵器級のウラン濃縮は90%といわれるが、フォルドゥには60%まで濃縮を行う施設が地下約80メートルに造られているとされる。今回米軍は、地下深くへの攻撃が可能な重量3万ポンド(約13.6トン)の新型地中貫通弾「バンカーバスター」GBU57をB2ステルス爆撃機から投下した。米当局者は、フォルドゥの核施設は「使用不能になった」としつつ、「12発のバンカーバスターでも破壊できなかった」とNYTに認めたという。

 またCNNは22日、巡航ミ…

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