外出がままならない子たちに「空の旅」を 群大生たちが挑戦
上映会で子どもたちは、ランプの魔人に案内されて「空中散歩」を楽しんだ=クローバービーンズ提供 ランプの魔人が、子どもたちを空の旅へ――。医療的なケアが必要なため、外出がままならない子どもたちにワクワクする体験をしてもら [...] The post 外出がままならない子たちに「空の旅」を 群大生たちが挑戦 appeared first on Japan Today.
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ランプの魔人が、子どもたちを空の旅へ――。医療的なケアが必要なため、外出がままならない子どもたちにワクワクする体験をしてもらおうと、群馬大学情報学部の学生たちが衛星画像などを活用した動画を制作し、上映会を開いた。
取り組んだのは同学部の奥寛雅教授の「投影技術を活用した看護」がテーマの授業を履修する3年生5人。魔法のランプから飛び出したランプの魔人が、子どもたちを魔法のじゅうたんに乗せて世界周遊に連れ出し、英国・ドーバーの白い崖やパリの凱旋門、オーストラリアの海辺など世界の名所10カ所を訪れるという仕立てだ。
上映会は1月末、高崎市の多機能型通所施設「クローバービーンズ」で開かれた。スクリーンを壁と床部分にも広げ、2画面に投影。3D画像や衛星画像が見られるグーグルアースのデータを編集して動画化した映像を、魔人役の富井建生さん(21)が紹介しながら映し出した。施設の上空に浮き上がってスタートし、凱旋門ではアーチの間をすり抜けたり、白い崖では、崖に沿って急上昇したりとスリル満点。ナイアガラの滝では水しぶきにみたてて扇風機の風で霧吹きの水を送る演出も試みた。
映像は10分ほど。子どもたちは歓声を上げて喜んだという。同施設責任者の高橋祐貴さんは「大人でも楽しめた。リアルな映像で、いい経験だったと思う」と話していた。
学生たちは、画像を見て気分が悪くなる「動画酔い」などに気を付けながら手分けして画像を編集し、2カ月ほどで仕上げた。リーダーを務めた玉川聖也さん(22)は「子どもたちが元気よくリアクションしてくれてうれしかった。少しでも気分転換になればありがたい」と話していた。
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