公園にお酒を出す店はダメ？　江戸川区の公園リニューアルで議論勃発

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　子どもが遊ぶ公園に、お酒が飲める店はふさわしくない？　東京都江戸川区がリニューアルした公園をめぐり、そんな議論が起こっている。一部の住民の反発を受け、区や事業者は対応を検討している。

焼き肉店やバル……「子供の広場」に４店舗オープン

　議論になっているのは、東京メトロ東西線西葛西駅から南へ歩いて数分の「子供の広場」。東西約3キロに渡って大小14の公園で構成される「総合レクリエーション公園」の一部で、25日にグランドオープンした。リニューアル工事で、子供の広場の敷地内には新しい遊具とともに、ガラス張りの建物2棟ができ、焼き肉店やバルなど4店舗が出店した。

　一部の住民が懸念しているのが、いずれの店舗もお酒を提供することだ。「（区が）『教育の場』とする公園でお酒を出すのは問題がある」として、店舗の出店を白紙に戻すよう求める署名運動を昨年12月8日に開始。約1週間後の同月16日、署名約1100筆を区に提出した。

　署名を集めた住民グループによると、店舗の求人情報でお酒を提供する店が公園にオープンするとわかったという。また、区が21年12月に入札参加者に示した資料では、「園内でのアルコール飲料の提供は可」としていたが、その後に公表した基本計画では「フードコート、レストランを検討」とし、お酒の提供には触れていなかった。

　住民グループ代表の大野晴子さん（61）は「区からの周知は全く足りなかった。周辺には繁華街もあり、お酒を出す飲食店は十分にある。子どものための場所でお酒を出して、子どもが遊びに来られなくなれば意味がない」と指摘する。

　公園がプレオープンした今月10日、小学校2年生の息子（7）と訪れた区内の会社員男性（42）も複雑な思いを抱く。「店でお酒を飲むことは問題ないと思うが、それが原因で公園の治安が悪くなったり喫煙者が増えたりして子どもが遊びづらくなるのは嫌ですね」と話した。

　ただ、お酒の提供を支持する…