白紙の中野サンプラザ再開発、区が区民説明会 建て替えへの意見続出
「白紙」になった中野サンプラザ再開発に関する区民説明会。多くの区民から質問や意見が出た=2025年6月1日午後2時56分、東京都中野区、木佐貫将司撮影 事業費の高騰でいったん、白紙になった東京都中野区の「中野サンプラザ [...] The post 白紙の中野サンプラザ再開発、区が区民説明会 建て替えへの意見続出 appeared first on Japan Today.

事業費の高騰でいったん、白紙になった東京都中野区の「中野サンプラザ」再開発について、区は1日、区民向けに説明会を開いた。区は老朽化などを根拠に建て替えに理解を求めたが、参加者からは区の再開発の進め方や今後の展望などへの意見が質問が相次いだ。
説明会には約70人が参加。建て替え反対という区民は「今の建物はまだ使えるのでは。改修費用は専門業者を用いて算定し直してほしい」と要望。今のサンプラザの継続利用の検討を求めた。建て替えに理解を示すという区民も「コンセプトや手法から見直し、跡地を公園にするなど高層ビルにこだわらず、複数の案を示して欲しい」と抜本的な見直しを望んだ。
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継続利用について、区の担当者は「改修に100億円以上かかり、費用回収に50年以上が必要」と費用の面から難しいという考えを示した。建て替えることで、まちの利便性や回遊性を高められるとも説明した。
当初の再開発計画では、サンプラザの跡地に地上61階、高さ約250メートルの複合施設「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」を建設する予定だった。高層棟にオフィスや住宅、展望施設、隣接する低層棟にはホールやホテルが入るとしていた。
だが、事業者の野村不動産などが2024年9月、人件費の高騰や物価高を理由に工事費が「900億円超増える」と区に連絡。区は同年度の着工を断念し、2029年度内の完成予定も延期した。
事業者側は今年1月、コストを抑えるため、住宅割合を増やして高層ビルを2棟にする「ツインタワー」案を区に示した。だが、区は3月、「区民の交流施設が後退した」として案を拒否。区は、野村不との事業を進める協定を解除する議案を6月の区議会に提出する方針だ。解除後は、民間企業への市場調査や、区民や関係団体との意見交換を行う予定という。
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