新聞で性を語る10年…世の中、動かせた?「オトナの保健室」座談会
イラスト:田房永子さん 「オトナの保健室」はこの春、連載開始10周年を迎えました。女性の「性」を語る場を新聞に作りたいという思いから始まった企画の、2025年の現在地は。初回から漫画を寄せてくれている田房永子さんと連載 [...] The post 新聞で性を語る10年…世の中、動かせた?「オトナの保健室」座談会 appeared first on Japan Today.

「オトナの保健室」はこの春、連載開始10周年を迎えました。女性の「性」を語る場を新聞に作りたいという思いから始まった企画の、2025年の現在地は。初回から漫画を寄せてくれている田房永子さんと連載開始時の担当者だった河合真美江記者、机美鈴記者を中心とする現役取材班で、歩みを振り返りました。
新聞で「性」、反響も批判も
河合 実は、オトナの保健室には「オンナの保健室」という前身がありました。生理や妊活、便秘といった女性の体の悩みをテーマに、産婦人科医の宋美玄さんに語ってもらう企画で、1年間連載して。当時は新聞で「生理」について書くのも、センセーショナルなことでした。
田房 生理って、今でこそポップに語られるけど、そういえばタブーでしたね。女性の話のしづらさは、この10年で急速に変わった。その最初のところにオトナの保健室もあったんだなと。
机 2015年にオトナの保健室に衣替えしてからは、「性」に視点をすえました。
- 連載「オトナの保健室」
河合 「オンナ~」からもう一歩、性とパートナーシップの問題に踏み込みたかったんです。でも、新聞でいきなりセックス特集は難しかった。そのころ社会問題化していた「セックスレス」を取っかかりにして、反響を待つことにしました。
最初の記事を掲載するとすぐ、生々しい投稿が何十通と寄せられました。投稿者に会いにいくと「このことは誰にも言ったことがないんだけど」と言いながら、もっともっと詳しく語ってくれた。
なかでも、よく覚えている話…
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