巨額投資でつかんだ米市場の「入場券」 日鉄、リターン得られるか

USスチールの工場入り口の看板=2024年12月12日、米ペンシルベニア州クレアトン、真海喬生撮影  日本製鉄が米鉄鋼大手USスチールの買収計画を発表してからおよそ1年半。新旧2人の米大統領の「反対」を乗り越え、日鉄はよ [...] The post 巨額投資でつかんだ米市場の「入場券」 日鉄、リターン得られるか appeared first on Japan Today.

巨額投資でつかんだ米市場の「入場券」 日鉄、リターン得られるか
写真・図版
USスチールの工場入り口の看板=2024年12月12日、米ペンシルベニア州クレアトン、真海喬生撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 日本製鉄が米鉄鋼大手USスチールの買収計画を発表してからおよそ1年半。新旧2人の米大統領の「反対」を乗り越え、日鉄はようやく、米政権から完全子会社化の承認をとりつけた。ただ、交渉過程で投資額は当初計画から膨らんでおり、日鉄は今後、巨額投資に見合うリターンを得られるのかが問われる。

 粗鋼生産量で国内首位、世界4位の鉄鋼メーカーである日鉄が、USスチールの完全子会社化にこだわったのは、成長の舞台を海外に求めざるを得ない事情があるからだった。

 日本の鉄鋼業界は、国内人口の減少と中国勢の輸出攻勢に直面している。昨年の国内の粗鋼生産は前年より3.4%少ない8401万トン。半世紀あまり前の1969年と同水準だ。

■伸びしろが大きい米鉄鋼市場…

The post 巨額投資でつかんだ米市場の「入場券」 日鉄、リターン得られるか appeared first on Japan Today.