キムチ販売でギネス世界記録　「8時間で5661個」　川崎の専門店

　川崎市のキムチ専門店「おつけもの慶」が16日、JR川崎駅前の地下街中央広場で、キムチの販売でギネス世界記録に挑戦した。これまで記録はなく、ギネス側から示された認定条件は「8時間で2500個」。計5661個売り上げて認定された。

　店を運営する「グリーンフーズあつみ」社長の渥美和幸さん（54）は「川崎から世界に出るにはどうすればよいか」と考え、ギネスへの挑戦を思いついた。白菜の一番おいしい2月を選んだという。

　この日、販売したのは白菜キムチ300グラム（税込み1千円）。1回で買えるのは10個まで。認定されるには、単純計算で1分間に5個より多く売る必要がある。レジ4台を並べ、午前11時に販売スタート。開始早々、長蛇の列ができ、午後1時ごろには2500個を突破したという。用意していた5千個もなくなり、追加で補充したものの、午後5時40分で完売となった。

　ギネスの公式認定員のチェックを経て、午後7時すぎ、「8時間で最も販売されたキムチ」と発表された。

　渥美さんは認定証を受け取り「みなさんのおかげです。引き続きいろんなことにチャレンジしていきます」と語った。妻で取締役祭事隊長の朱美さん（59）は「次は7777個いけるかと思う」と盛り上げた。

　店は川崎コリアンタウンのキムチを継承したいという思いから2003年にオープンした。18年から白菜キムチが「かわさき名産品」に認定されている。