500円玉大から広がった脱毛症 家族に隠れ泣いた私、発信するまで

写真・図版
伊藤裕子さん=仙台市内

 仙台市に住む伊藤裕子さん(47)の髪の毛が抜け始めたのは、初めての出産から2年後の2019年ごろのことだった。

 産休・育休を経て、職場に復帰。仕事と子育ての両立に、必死の時期だった。

 ある日、右耳の後ろのほうに、500円玉大の脱毛部分があることに気づいた。その後、脱毛する範囲は徐々に広がった。

 何が起きているのかわからなかった。すぐに医療機関を受診する気にはなれなかった。いまになって思うと、病気と認めたくない気持ちが強かったのかもしれない。「治療が必要」と言われることに恐怖感があった。

 脱毛部分を残った髪の毛でカバーしていたが、次第にそれも難しくなった。病院の皮膚科を受診し、円形脱毛症と診断され、ステロイド注射などの治療を受けた。

 すると、少しずつ髪の毛が生え始めた。頭皮が見えないぐらいまでになり、「いずれウィッグを卒業できるかも」と思った。

 そこへ2020年、コロナ禍が襲った。

湧いた疑問「いつまで治療すればいいのだろう?」

 コロナ対応で病院側の診療体…

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