第5回怒るダルトン、フジ総会で直接対決か 村上は周囲に「集中投資する」
日枝王国の崩壊 連載・日枝王国の崩壊⑤立役者退場 「敵対するなら徹底的に勝負する。5%ぐらい買うのはわけない」 4月17日。20年前のライブドア騒動の際にフジテレビを救ったSBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝が [...] The post 第5回怒るダルトン、フジ総会で直接対決か 村上は周囲に「集中投資する」 appeared first on Japan Today.

連載・日枝王国の崩壊⑤立役者退場
「敵対するなら徹底的に勝負する。5%ぐらい買うのはわけない」
4月17日。20年前のライブドア騒動の際にフジテレビを救ったSBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝が開いた会見は、新たな波乱の幕開けだった。
フジの親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株式の7%を保有する米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツは、北尾を含む12人の社外取締役候補を株主提案すると表明。その翌日に独自に会見した北尾は、フジを公然と威嚇した。
ダルトンは、フジ側の人事案に盛り込まれたFMH社長の金光修とフジ社長の清水賢治、長年の社外取締役3人の計5人の続投を、長きにわたってフジを支配してきた日枝久の影響を受けた「オールド・ボーイズ・クラブの継続だ」と批判した。北尾は清水がFMH社長候補として残留することには理解を示しつつ、ダルトンに同調してこう言った。「堀江(貴文)君に悪いことをした。僕の20年前の判断は珍しく外れていた」
北尾に限らず、20年前の「あの面々」が続々と集結。ライブドアにニッポン放送株を売り渡した村上世彰の勢力は3月下旬にFMH株を買い増し、筆頭株主になった。堀江も自身の動画チャンネルでフジの問題に関心を示し、株を取得したと発言した。ダルトンは当初、取締役候補に堀江も検討したが、複数の他の候補から反対されて断念したとみられる。
ダルトンは不動産事業の分離を主張しており、北尾も追随した。不動産事業はFMHの営業利益の過半を占め、稼ぎ頭を切り離して利益を得たい株主の狙いもまた、20年前と重なる。
北尾会見の数時間後に記者団…
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