第15回「だまされた」ヒスパニックのトランプ離れ 選挙の決定打の可能性も

トランプ米大統領が2024年に再選を果たした際、大きな後押しとなったのがヒスパニック系(中南米系)の人々の投票だった。もともと民主党の支持層だったが、当時のバイデン政権への失望などからトランプ氏に大量の票が流れたためだ。だが2年を経た今、強固にも見えたトランプ氏への支持にかげりが見える。11月3日の中間選挙を前に何が起きているのか。
「ドナルド・トランプ大統領通り」。米南部フロリダ州のマイアミ・デイド郡。北西部ハイアリアの目抜き通りには、そう記された標識が掲げられている。ヤシの木(パーム)が立ち並ぶ通りは「パーム通り」という名だったが、2023年に急きょ改名された。

背景にあったのは、大統領候補だったトランプ氏への熱烈な支持だ。同郡は人口280万の約7割がスペイン語圏にルーツを持つヒスパニック。特にハイアリアでは95%に及び、その大部分をキューバ系が占める。キューバ系はかつて祖国の社会主義体制を逃れてきた人たちで、「反社会主義」を掲げるトランプ氏に高い期待が寄せられてきた。
トランプ氏は24年の大統領選で、この郡全体の55%超の票を獲得。バイデン政権下のインフレへの不満なども追い風となり、共和党候補としては1988年のブッシュ(父)大統領以来、36年ぶりの勝利を飾った。

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「彼はスーパーヒーローに見えた」
だが今、状況は変わっている。
「改名に賛成した人の多くは…
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