昨秋ベンチ外の悔しさ糧に 県王者たぐり寄せる決勝打 春季高校野球
決勝打を放った常総学院の吉岡基喜=2025年5月5日、J:COMスタジアム土浦、後藤隆之撮影 (第77回春季関東地区高校野球茨城県大会決勝、境1―3常総学院) 昨秋はベンチ外だった。悔しさをバネに生んだ決勝打だった。 [...] The post 昨秋ベンチ外の悔しさ糧に 県王者たぐり寄せる決勝打 春季高校野球 appeared first on Japan Today.

(第77回春季関東地区高校野球茨城県大会決勝、境1―3常総学院)
昨秋はベンチ外だった。悔しさをバネに生んだ決勝打だった。
同点に追いついた一回裏1死満塁。「打球を上げ、せめて犠牲フライを打つ」。常総学院の吉岡基喜(3年)はベース寄りに立ち、インコースの直球をひじをたたんで振り抜いた。
手応え通り「いい感じ」に詰まって右翼に落ちた。ただ、一塁上では笑顔は見せない。「うれしかったけど、気持ちを落ち着かせた」。まだ一回。冷静さを忘れない。
昨秋の県大会はベンチ外だった。チームも県大会準決勝で霞ケ浦に敗れた。
父正幸さん(50)から「反骨精神を持って、腐らずに頑張れよ」と声をかけられ、冬のトレーニングに励んだ。ベンチプレスは80キロから95キロを持てるように。毎日3合のご飯を食べ、体重を3キロ増量して66キロになった。決勝打を詰まりながら右翼に運べたのは、このおかげと思っている。
一方、守備では二塁手として1失策。島田直也監督は期待をこめ、「レギュラーをとる気持ちが足りない」と厳しく言う。
昨年は準優勝に終わった春の関東大会。「足を絡め、少ないチャンスをものにする常総野球で勝ち上がる」。さらに磨きをかける。
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