トカラ地震1カ月、過去にない長期化要因 浅い位置までマグマ上昇か

悪石島やすら浜港付近。地震の影響なのか、山肌があらわになった斜面が見える=2025年7月9日、海上保安庁機から代表撮影  鹿児島県・トカラ列島での群発地震が始まってから1カ月。震度1以上の地震は2200回を超え、過去にな [...] The post トカラ地震1カ月、過去にない長期化要因 浅い位置までマグマ上昇か appeared first on Japan Today.

トカラ地震1カ月、過去にない長期化要因 浅い位置までマグマ上昇か
写真・図版
悪石島やすら浜港付近。地震の影響なのか、山肌があらわになった斜面が見える=2025年7月9日、海上保安庁機から代表撮影

 鹿児島県・トカラ列島での群発地震が始まってから1カ月。震度1以上の地震は2200回を超え、過去になく長引いている。長期化の要因として、地下のマグマ活動との関連に注目が集まる。島ゆえに乏しかった観測網も強化され始めた。

 トカラ列島近海では、6月21日から7月24日正午までの震度1以上(有感地震)の回数は2209回。気象庁の担当者は24日の記者説明会で、「少し落ち着いているように見えるが、今後どうなるかはわからない。当分の間、震度6弱程度の地震に注意が必要」と呼びかけた。

 トカラ列島の悪石島、小宝島、宝島周辺では、短期間で同程度の地震が続く群発地震が繰り返されてきた。活断層で起きる本震―余震型とは異なり、地震の規模に規則性がないのが特徴だ。プレートの沈み込みや、中国大陸側にある沖縄トラフと呼ばれるくぼみの拡大など、地下に複雑な力が加わることが一因と考えられる。

 一方、これまでは数日で収まることが多かったが、今回は1カ月以上も活発な状態が続く。

注目される二つの地殻変動

 この原因として指摘されているのが、海底の火山活動の影響だ。根拠として群発地震の最中に起きた、二つの大きな地殻変動が注目されている。

 国土地理院は、GPSなどを…

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