アウシュビッツ解放80年で式典 元収容者「憎しみは憎しみを生む」

ポーランド南部オシフィエンチム郊外で2025年1月27日、アウシュビッツ強制収容所の解放80年を記念する式典に参加する人々=ロイター。背後に見えるのは、アウシュビッツ第2収容所とも呼ばれたビルケナウ収容所の跡地  ナチス [...] The post アウシュビッツ解放80年で式典 元収容者「憎しみは憎しみを生む」 appeared first on Japan Today.

アウシュビッツ解放80年で式典 元収容者「憎しみは憎しみを生む」
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ポーランド南部オシフィエンチム郊外で2025年1月27日、アウシュビッツ強制収容所の解放80年を記念する式典に参加する人々=ロイター。背後に見えるのは、アウシュビッツ第2収容所とも呼ばれたビルケナウ収容所の跡地
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 ナチス・ドイツがポーランド南部オシフィエンチムにつくったアウシュビッツ強制収容所が解放されてから80年を迎えた27日、約50人の元収容者や各国首脳らを含む約2500人が参加して記念式典が開かれた。元収容者たちは演説で、反ユダヤ主義や人種差別などの高まりに警鐘を鳴らし、差別を許さないように呼びかけた。

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 「私たちの人間性は全て奪われた」。ポーランド出身で元医師のレオン・バイントラウブさん(99)は1944年8月にアウシュビッツに連れて来られた。母親とおばはすぐにガス室で殺害された。自身は裸にされ、髪の毛をそられるなどした。

 数週間後に強制収容所から抜け出すことができ、別の収容所の支部に紛れ込んで助かった。戦後はポーランドで医師として働いていたが、再び反ユダヤ主義の高まりを感じ、スウェーデンに移住した。

 バイントラウブさんは今、欧州でナチスのようなスローガンを掲げ、人種差別や反ユダヤ主義、同性愛への嫌悪を「美徳」とするような人々を目の当たりにしていると警告。若者らに「肌の色や宗教、性的指向が異なる人々に対する不寛容や敵意を示す表現には敏感であるように」と訴えた。

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